
TOP > 総力特集 > 育児パパキャラを定着させれば、迷っていた育児休業も取れる!…堀川佐渡氏

インターン生:
なぜ育児休業(以下「育休」)を取得されたのですか?
堀川さん:
第一子の時から育休を取得できればと思っていたんですが、その時はラッキーにも0歳児の4月に希望していた認可保育園に入れたので僕が育休を取る必要がなかったんですよ。
ですので、今回の第二子でやっと?念願叶って取得することができました。
インターン生:
上のお子さんはタイミングよく保育園に入られたんですね!多くの方がどこの保育園がよいか迷っていらっしゃると思うのですが、堀川さんの保育園を選ぶヒケツを教えてください
堀川さん:
僕たちは延長保育をやっているかどうかを重要視しました。共働きの身としては18時のお迎えはやっぱりツライので。。。やっぱり実際に下見に行くのが一番ですね。日中の殆どの時間預けるわけですから、保育のクオリティには親なら誰でもこだわりたいですし、下見に行って知ることも多いです。例えば、延長保育をやっている園でも実は人数制限があって園の中で既に待ち行列ができていたりと直接聞かないとわからないこともありました。やっぱり下見に行って良かったですね。
あと先輩ママから聞いた話では、保育のクオリティをチェックするためにワザと白い靴下を履いて廊下の隅を歩いて掃除具合をチェックしたり、送り迎えの時間にあわせて行って様子を伺ったりする人もいるそうです(笑)。
インターン生:
なるほど!保育のクオリティを気にされる方が多い中で、具体的にどのようにチェックしたらよいかわからない方も多いですよね。
堀川さんのチェックポイントは参考になりそうです!
インターン生:
先ほど上のお子さんのときから育休を取得したかった、とおっしゃっていらっしゃいましたが、お子さんがお生まれになる前からそのようにお考えだったのでしょうか。
また、ご結婚前は、どのような考え方・働き方をされていましたか?
堀川さん:
妻とは結婚するまでに7年間付き合っていたので、その辺りについての意識合わせは十分できていたと思います。具体的にはお互いに“イコールパートナー”、すなわち料理も家事もお互いに同じくらいのレベルで出来るようにしようねって決めてました。それは結婚して共働き家庭になっても変わらず、もちろんそれぞれの得意・不得意分野はあれど、上手く回っていましたね。だからいざ子供が産まれても、育児も家事も同じように半分ずつにしたいと思っていました。
インターン生:
素晴らしいですね!うらやましいです(笑)
よく「奥さんが『やってくれ』というから…」と渋々されている方もいらっしゃることを耳にしますが、堀川さんの場合は、家事や育児をご自身で「やりたい」と思っていらっしゃったんでしょうか。
堀川さん:
「やりたい」というより、「やることへの抵抗感がなかった」という表現が合っているかもしれません。
男性の多くは、それまで家事や料理なんてやったことがないから、「俺の役目じゃない」「やれっていってもできない」ってある種の抵抗を持っている人も多いと思うんです。
でも僕の場合はそれが余りなかったのが大きいように思います。
インターン生:
抵抗をもたれなかったのには、何かきっかけがあるんですか?
堀川さん:
今にして思えば、両親、特に母親の教育の賜物だったと思って感謝しているのですが、給食の無かった中学生時代の3年間、毎朝自分でお弁当を作ることになっていました。
しかし当時はいくらでも寝たい年頃ですし、部活の朝練などもあって寝坊すると白飯と納豆パックだけ!なんてかなり手を抜いた時もありましたが(苦笑)、私は3人姉弟なのですが、姉兄みんながそうしていたので自然とそうするものだと思っていました。おかげでその3年間のお弁当作りで料理に対する抵抗感は殆どなくなりました。慣れてくると彩りなんかも考えたりして、「俺って料理上手じゃん♪」なんて思い上がったりしていたんですが、つい2年前に「実はお前が3人の中で一番下手だった」って親に言われてガックリしたというオチまで付いてます(笑)。
インターン生:
そういったご経験から、ご結婚後も家事をされることには抵抗がなかったんですね。
堀川さん:
それもありますが、やっぱり妻の暖かい(笑)教育無くしてはあり得なかったので、妻には本当に感謝しています。
それこそ初めから“一汁三菜”な食事をバッチリ作れていたか?と言われるとモチロンそうではありません。初めはいわゆる「男の料理」だったので、使ったザルは出しっぱなし、洗いものは流しに山盛り。それで出来上がったのは、どんぶりもの一品みたいな(笑)。
それを付き合いの長い妻に一つ一つ教え導いてもらってやっと少しずつ上達していきました。使い終わった調理器具はこまめに洗うとか、栄養バランスや彩りを考えて白米とおみそ汁の他に三種類のおかずを用意するとか。
やはり結婚、子育てと経験しているうちに少しずつ育ててもらって変わったんだと思います。
インターン生:
ご結婚や子育ての中で、少しずつ変わられたとのことですが、一番大きく価値観が変わったポイントはどのタイミングでしたか。
堀川さん:
一番価値観が変わったのは、(第一子の)出産に立ち会った瞬間でした。
僕は是非立ち会いたいと思っていたので、出産する病院は立ち合いがOKかという点と、何かあったらすぐ行けるように妻の職場から近いという点、万が一の際に対応してもらえるようなそれなりの規模の病院というような観点で妻と一緒に選びました。
選んだ病院にはLDR(ベッドがそのまま分娩台になる装置)があったので陣痛を我慢して分娩台まで歩かずに済む点も妻には好印象でした。
あとは、僕は出産には立ち会うに当たっての心得なんかをネットや経験者に聞いたりして調べてから臨みましたね。
“男は血に弱いからモロに見るな”“先生や助産婦さんの邪魔になるな”“当日は妻の下僕として何を言われても耐えろ”
この3つが心得です(笑)。
当日は妻をマッサージしたり一緒に病院内を歩き回ったりしました。そしていざ分娩台へという時には、先生方の邪魔にならずに妻を応援しつつ直接出産シーンをモロ見しない位置取りということで、先輩パパに教えられた通り妻の顔の横にスタンバイして妻の手を握りながら応援してたんです。ところが妻の足下(先生の背後)の壁に実は洗面台の大きな鏡があって、血が見えない位置のはずがバッチリ反射で見えそうに(笑)。今では笑い話ですが、必死に鏡の方向を見ないようにしてなんとか事なきを得ました。
インターン生:
お子さんが生まれてきた瞬間はいかがでした?
堀川さん:
お世話になった病院はできるかぎり自然分娩でというポリシーのところだったので、結局生まれるまで39時間かかりました。なので最後の方は二人とも意識が朦朧として、痛いはずの妻ですら雪山遭難のようにいつの間にか寝ている状態(笑)。
かという自分は「すわ、陣痛が始まった!」と夜中に飛び起きて以来、39時間着替えもフロもないので汗くさいし、ヒゲ面(笑)。妻の着替えセットは事前に用意してましたが、さすがに付き添いの自分の分までは気が回りませんでした。なので二人目の立ち会いの時にはバッチリ自分の着替えや非常食を用意して行きましたよ(笑)。
そんな雪山遭難状態の時に、病院の先生から
「母体の衰弱が激しいので背中から脊髄麻酔を入れます。この麻酔は帝王切開に切り替えても使える麻酔ですので、万が一の際にはそうします。ということで、旦那様、署名して下さい」って急に言われて。苦しんでいる妻を見ながら脊髄麻酔?帝王切開?署名?なんて言われてとっさに頭が回らず、「このまま死んじゃったらどうしよう・・・!?」と思って涙が出てきたり(苦笑)。それまであまりイメージできていなかった「出産」って本当にすごいことなんだ、と価値観が変わりました。こんな死ぬような思いをして産んでくれた妻、そして産まれてきてくれた息子、その二人をできるかぎり大切にしてあげたい、と素直に思うことができました。
また妊娠生活を通して母親になる実感を育んでいく女性と異なり、男性はある日イキナリ「パパだよ」と言われても無理ですよね。その意味で出産に立ち会って妻を励まし一緒に呼吸法なんかをすることで、「疑似出産体験」するというのも父親になっていくための意識を自分の中に植え付ける儀式として有益だったと思っています。
インターン生:
上のお子さんの時から育児には参加されていましたか?
堀川さん:
自分では参加している「つもり」でした。
ミルクも夜泣きもウンチのおしめ替えも積極的に対応しましたし、お送り迎えの分担は、「明日・明後日はどうする?」と いった具合で、妻と話し合って決めていましたし、。
でも今振り返ると結局は妻に頼っていた面が殆どでしたね。はっと気づいたら、1週間毎日終電帰りだったなんてこともあって、結局は「育児のいいとこ取り」と言われてもやむを得ない状態だったように思います。

インターン生:
今回「育児休業を取る」と言った時の周囲の反応はいかがでしたか?
堀川さん:
一人目の妊娠がわかった後けっこうすぐに「育休取りたいんですけど」と周囲にアピールしました。一人目の時はタイミングが合わず育休取得はなりませんでしたが、自分を「育児パパ」というキャラクターとして認知してもらえるように、職場にいる先輩ママさんのところへ行って哺乳瓶の種類とかママへのサポート方法等いろんなアドバイスを聞いたり、妊娠して足がむくみがちな妻の足のマッサージを毎晩してるとカミングアウトしたり。そうすることで、徐々に職場での理解者つまり味方を増やしていきました。そういう下地があったので、今回の二人目の時は「あいつはそういう価値観のやつだから・・・」と、案外すんなり周囲の理解が得られたんだと思います。
インターン生:
休業される前から味方をたくさん作られていたのですね!それは新しい視点です!
育休から職場に復帰されるときに不安なことはありますか?
堀川さん:
育休は長くなればなるほど、やはり職場と離れている期間が長くなる訳ですから不安はあると思います。
以前いた職場に育児休業を5年とった女性の先輩がいらっしゃったのですが、育休中の年度末のタイミングで人事異動や組織変更についてメールやFAXで教えてあげたら非常に喜ばれたことがあります。今まさにその時の先輩の気持ちがとても良く理解できますが、休業中は会社の情報に飢えており、社内ネットに掲載されている情報は接続できる環境がない限りアクセスできないので内容がまったくわかりません。また人事速報に出ないような情報、つまり職場内でラインやグループの変更があって直属の課長が誰さんに替わったとか、そういう身近な情報にこそ飢えているのです。
ですので、もし周囲に休業中の方がいらしたら、手始めにそういうことをやってあげたらよいと思いますよ。
ただ今回の僕は育休期間が3ヶ月半とそれほど長くはないことに加え、会社のネットワークに接続できる環境を会社から借りることもできました。なので今のところはそれほど職場復帰に関する不安はありませんね。育休中の会社ママ友後輩と職場の近くでオフ会ランチなんかして楽しくやらせていただいてますし(笑)。
インターン生:
育休中にやっておきたいことはありますか?
堀川さん:
育児をする目的で取得したのですから、育児以外には特にないですね。
ただ、ひげを伸ばしたいとずっと思っていて、それは実行しました!
今日は写真撮影をするということで剃ってきましたけど、妻や子どもたちには「山男」とか「ゴンザレス」なんて言われてました(笑)。
あとは、ベビーカーを押して公園デビューをしてみたいんですよ!
別にが孤独だからママ友をつくらなきゃなんて考えでは全然なく、単純な好奇心なんですけど(笑)。きっと行っても怪しがられるだけだとは思うんですが、でも育休取るからには是非やってみたい。
なので毎日午前中は近所の公園にお散歩に行くんですが、まだ寒いせいか公園に同じ位の年頃の子供連れがいないんですよ。誰かいた!と思うとペット連れだったり(苦笑)。でも復職するまでには実現させたいですね。
インターン生:
好奇心旺盛なんですね!
堀川さん:
確かに、いつでも何かおもしろいことはないか、探していることが多いですね。
育児以外でも、社内ブログで「一日一変」という日記をもう540回以上書いてます(今は育休中なので中断していますが)。
これは「変化を恐れない人間になる」ことを自ら行動を通して実践しようということから始めたんですが、一日に何か新しいことを一つするんです。中身はささいなことだったりしょーもないことです。たとえば意味もなく会社のビルを地下2階から38階まで階段であがってみたり、ランチの蕎麦を一本ずつ食べて時間を計ったりとか(笑)。
あとは育休中の事ではないですが楽しみにしているのは保育参加です。子どもの通ってる保育園では「保育参加」といって親が一日先生になれる制度があるんですが、パパでもママでもおじいちゃんおばあちゃんでも参加できるんです。保育園での自分の子どもの様子って気になるじゃないですか。なので0歳児のクラスの時から毎年参加してもう6回やってます。また0歳児の時は僕がクラスで一番乗りで参加して、その時の様子を他のママさんやパパさんにレポートしたら、やたらとウチの学年だけ他よりもパパの参加率がダントツで高いんですよ。
下の息子が保育園に入れたらまた6回参加できるので、今から楽しみにしています。
育休はハードルが高い、というパパでも、こんな機会があれば自分の育児を見直す意味でも参加されるとおもしろいと思います。
インターン生:
育休を取得してみて、一番よかったことはどのようなことですか?
堀川さん:
やっぱり普段できない体験ができたということと、子どもに対する愛情がさらに深まったことですね。
平日午前中の日だまりの中を、ベビーカーに乗った息子と一緒に歩く。それも通勤の時の競歩のような(!)速さではなく、ゆっくりと周りの風景を楽しみながら歩くんです。きっとこの時の風景を自分は生涯忘れないんだろうなぁと思いながら。そういう人生の宝物となる時間をたくさんもらえています。
インターン生:
お子さんを育てられるにあたって、夫婦間での話し合いなどはされていますか?
堀川さん:
我が家は何事も夫婦で話し合って決めることにしています。育児のポリシーから家電製品の買い換えまで、「対案無しは異論無し」を合言葉にして(笑)。
我が家の育児の夫婦協働と言えば「カツ丼ルール」ですね。これは刑事ドラマの取り調べシーンによく出てくる脅し役と慰め役刑事から勝手に付けた役割で、私か妻のどちらかが子どもを叱ったら、もう一方は慰め役になるというルールです。慰め役のカツ丼担当って一見イイ役に思えますが、いざやってみると子どもの話を辛抱強く聞いて同意してあげる忍耐力が必要だし、最終的には「じゃあ、●●したことが悪かったんだから謝りに行こうね」という結論に結びつけるまで非常に時間と労力がかかって面倒くさいんですよ。叱り役の方がラクチンなので僕はすぐ叱り役をやっていると妻からもよく注意されて反省してます。でも出勤前の忙しい朝などはどうしてもつい叱っちゃいますよね。。。この辺はまさに毎日反省と試行錯誤の連続です(汗)。
インターン生:
子育てについての目標と、仕事に対する目標をお聞かせください。
堀川さん:
子育てについても仕事についてもそれ以外についても、自分の中でシナジーを生み出しながらやっていくことですね。(弊社・?ワーク・ライフバランス代表の)小室さんはワーク・ライフ・ハーモニーとおっしゃっていますが、まったく同感です。僕はワークとライフの「シナジー」という言葉で表現していますが、子育てと仕事は互いに相乗効果を生むことができると思うんです。
「子育てと仕事と、どちらを大事にすればいいのでしょうか」と悩まれる方もいらっしゃるかもしれませんが、僕は優先度合いはその時々で決めてしまっていいと思ってます。子供の病気の時など育児を優先しなくちゃいけない時ももちろんありますし、育児が一段落したら仕事に集中することも当然ありでしょう。長い人生で見たときの総量として、自分なりのバランスが取れていればそれで良いと思います。そしてそのバランスは人によって皆違うはずですしね。
でも個人的には、「仕事の代わりはいるけれども父親と夫に代わりはいない」と思ってます。
インターン生:
育児パパのイメージがついてから周囲の目が変わったことなどはありますか?
堀川さん:
うーん、それはないと思います。鈍くて気づいてないだけかもしれませんが(笑)。また出世コースから外れてる…なんて思うことも今のところはありませんでした。この先はわかりませんが。
ずっと営業職だったのですが、チームで仕事をするんです。私の場合は子ども生まれる前に課長代理になって後輩や部下が3人いましたが、育児をするようになっても仕事への支障は特になかったですね。今は部下がいない職場なので、上司への報連相をこまめにすることが大切だと思っています。
インターン生:
部下を引っ張るマネジメントの立場になると、育児を優先できない…なんてことは感じませんでしたか?
堀川さん:
もちろん部下に対しての責任感はあったので、仕事への影響は最小限になるようにしていました。重要なのはちょっとした子どものサインを見逃さないことと、自分の状況を職場と常にシェアすることだと思います。
鼻水が出ているなぁと思ったら早めに備蓄してある漢方薬を飲ませたり、週末だったら小児科へ早めに連れて行ってリスクを最小化できるようにしたり。このためには夫婦間のコミュニケーションが必要不可欠です。でも忙しいとなかなか難しくて、偉そうに言ってる僕もまだまだ妻に迷惑かけっぱなしなんですが・・・(汗)。
その一方で職場には「もしかしたら明日子どもが熱を出しちゃうかもしれない!その場合はA君これ頼むね。夜にメールは見るから何かあれば連絡して」という具合に情報を共有し、先リスクヘッジをしておくんです。
インターン生:
育休を取得されて、仕事に活かせそうなことはありますか?
堀川さん:
たくさんありますよ!
育児と仕事では頭の使うところが違うんだと思います。特にサラリーマンだと自分の責任範囲に制限があると思いますが、育児の場合は子供は何もできないので、自分のやることで全てが決まる。その裁量と責任の大きさがある反面、それによる感動と喜びもハンパなく大きい。そうした体験の中で得た気づきやノウハウってすごく仕事にも活かせると思うんです。
まず一つめは“段取り”。
育児は何が起きるかわからない。たとえば今日は何時に外出したからミルクは帰ってくるまでもつだろうなと思っていても、外出先でミルクを戻しちゃって次の授乳時間を早めなきゃいけないかもしれない。更に戻したら着替えも必要になるし、哺乳瓶とミルクの予備も必要だ・・・とか、帰ってすぐにミルクを与えるためには出かける前に哺乳瓶を消毒して湯冷ましを作っておかないと冷ますのに時間がかかる・・・とか、夕食メインの冷凍してある肉は昼のうちに冷蔵庫に移して解凍しておかないと下ごしらえ時にハマるとか・・・。経験から事前に予想して段取りを考えておくんです。
そうすることによって、いろんな作業を並行して行うことができるようになります。主婦(主夫)って本当に大変だなぁとやってみて思いましたが、料理は汁物や焼き物などいろんなもののできあがりを同じ時間になるように逆算して段取りを考えてタイムマネジメントしながら進めないとできあがってもメイン料理が冷たいなんてことになっちゃいますし、朝は料理に加えて洗濯や掃除もテキパキこなさないとドンドン時間ばっかり経っちゃいます。なので効率的な段取りを決めて、その通りに行うことで並行して家事や育児を行えて時間が効率的に使える。これって立派に仕事にも役立つスキルですよね。
二つめは“リカバリー”。
子育てって、どんなに予想して段取りを組んでいても必ず不測の事態って出てくるんですよね。出かける時間の直前にまるで狙ったかのようにウ●チを始めて、急いでおしりを拭いている時に暴れられて自分の服にウ●チが付いちゃった時の絶望感といったらもう(笑)。こういう“何気ない危機”って育児の中ではそれこそ毎日のように発生しますが、仕事だとなかなかないですよね(そんなに仕事に危機ばっかりだと困りますが)。なのでこういった危機対応力というと大げさですが、それを学べるってだけでも育児は仕事に大いに役立つと思います。
でも最後はやっぱり“開き直り”でしょうか(笑)。仕方ないと開き直って、じゃあこれ以上事態を悪化させないようにこれからどうすればベストか、を瞬時に考えて動くこと。
ウ●チが付いた服は洗えばいいと割り切って部分水洗いだけしてすぐに着替えるとか(笑)。後でつけ置き洗いをしっかりやればいいんです。
そういったポジティブシンキング(前向き思考)って、仕事でも必ず役に立つはず!です。
インターン生:
育休からたくさんのことを得られ、また何倍にも楽しんでいらっしゃるんですね!
そんな堀川さんから、育休を取得しようか悩まれている男性に是非メッセージをお願いします。
堀川さん:
取りたいけれど〜と迷っているなら、絶対に取るべき!と声を大にして言いたいですね。
そのためのコツは、職場で味方を作ること。味方がいないとやっぱり難しい。
自分は「育児パパ」キャラなんだってことを、前々から周囲にアピールしておくことが大事です。
特に上司に理解してもらうには、具体的に話すことがオススメです。一般的に上司ってあまり育児をしたことのない年齢の男性管理職だったりするじゃないですか。そういう人達に「子どもをお風呂に入れるのは大変なんですよ」としか言わなければ、「ふーん、そうか。」
で終わってしまいますが、例えば「子どもをお風呂に入れる時は事前に着替えさせる場所にバスタオルを敷いて、綿棒なんかを準備しておくんですよ。赤ちゃんをお風呂に入れながら自分も入って身体を洗うのは一人で座っていられない赤ちゃんだと難しいから、人様にはとても言えないような恰好でお風呂に入れなきゃならないんですよ。特に冬だと自分が冷えて風邪引いては元も子もないので、なり振り構わず下半身だけすっぽんぽんで入れたりするんです〜。」なんて具体的に言うと、「へえ、お風呂に入れるのもそんなに大変なのか!君そんな格好で赤ちゃんをお風呂に入れているのか〜(笑)」なんて言ってもらえて、興味を抱いてくれるので育児への理解も深まると思いますよ。
インターン生:
それは確かにイメージがわきますね!
イメージ不足で理解につながっていない、ということもありますし、職場の理解を得るにはいろんなコツがあったんですね!
堀川さん:
「育児パパ」キャラを定着させて、味方を増やしておくことはとても大切ですが、直属の上司の理解は特に大切です。世代的にも「男児厨房に入らず」とか「男は黙って」という価値観でパパの育児について理解してもらうのが難しい上司も多いと思いますが、彼らの考え方や価値観を否定するのではなく尊重するのも一つのダイバーシティ(多様性)だと思ってるんです。他人の考え方を否定し改めてもらう、なんてのは無理な話ですからね。
お互いの考えを尊重しつつ、コミュニケーションを取って互いに求める結果に近づいていく、というのが本当のダイバーシティではないでしょうか。自分の考えを伝えるには、ワークライフバランスを取ることのメリットを理解してもらう努力も当然必要です。
子育てで時間と場所の制約があったとしても、それを乗り越えて仕事で結果を出す、ポテンシャルを発揮する、といったことが必要不可欠だと思います。
後はパパ同志のネットワークを作ったり参加したりというのも味方を作るという点では非常に有効だと思います。僕自身そんなにまだ貢献できていないので心苦しくはあるのですが、会員になっているファザーリングジャパンなんかではアツいパパ達が遊び心を忘れずに真面目に育児について話し合ったりいろんな活動を企んだりしています(笑)。そんな先輩パパ達に触発されるうちに、楽しく育児できるパパとしてのやる気も増えていくのではないでしょうか。
インターン生:
ありがとうございました!最後に、どうしたら堀川さんのような素敵なパパになってくれるのか、女性たちが気をつけた方がよいアドバイスがあればお願いします!
堀川さん:
男は誉めてあげないとまず育ちません。メンドクサイと思うかもしれませんが、どんどん誉めて育ててあげてください。
例えば、カレがものすごく時間をかけて作った料理がたとえどんぶり一品でも、まずは「美味しいっ!!」「さすがだね!」と誉める。その上で「でも、もう1品あると栄養バランスがとれるよね」とか、「それを煮ている間に、野菜をあらったボールを洗っておくと効率が良いよね」と軌道修正をしてあげると、誉められてプライドをくすぐられて良い気分になってるカレも「おぉ、そうか。じゃあ次は頑張ってみようかな。」なんて、すんなり受け入れるんじゃないでしょうか。
誉めて、おだてて、起動修正することで家事ができるってことを既成事実にしてしまうんです。するといつのまにか「あれ?俺ってこんな役目だったっけ?・・・でもまぁいいか。」と立派な育児パパのできあがりになると思いますよ(笑)。
男に家事をさせるのも、新入社員を育てるのと一緒です。違いは、新入社員はモチベーションがあるけど、男は家事に関してモチベーションがない人が多い、ということでしょうか(笑)。だからこそ誉めてモチベーションを持たせながら育てることが大切。新人同様、育てて戦力にしないとずっと自分一人が大変なだけですからね。
この方法は既に妻が僕に試して効果の程は立証済みですから(笑)。
インターン生:
なるほど!明日からでもすぐ使えそうですね。
本日は色々なお話をお聞かせ頂きありがとうございました。