「ワーク・ライフバランス」と似た概念として、いくつかのキーワードがあげられます。それぞれの特徴を把握して、ワーク・ライフバランスとの類似点・相違点を知ると、ワーク・ライフバランスの必要性をより深く理解できます。
●ファミリー・フレンドリーとは・・・
ファミリー・フレンドリーは一般に「両立支援」と訳されることが多く、「企業が社員に対して、働きながら育児や介護をしやすい制度や環境を整える」という意味で使われます。
厚生労働省では、「ファミリー・フレンドリー企業」を「仕事と育児・介護とが両立できるような様々な制度を持ち、多様で柔軟な働き方を労働者が選択できるような取り組みを行う企業」と定義し、具体的には次のような4つの柱があるとしています。
●男女均等推進とは・・・
男女均等推進とは、「男性・女性という性別にかかわりなく、その能力を発揮するための均等な機会が与えられ、また評価や待遇においても差別を受けない」ことをいいます。
●ダイバーシティとは・・・
欧米では、「Diversity and Inclusion」、すなわち「多様性と受容」と表現されます。日本ではこれを縮めて「ダイバーシティ」と呼ばれています。これは、性別はもとより年齢、国籍、人種、宗教などバックグラウンドの異なる様々な人材を受け入れ、それぞれが個性を発揮できるようにする、という概念です。
●CSRとは・・・
CSRは「Corporate Social Responsibility」の略で、「企業の社会的責任」と訳されます。企業も社会を構成する一員として、経済活動における法令遵守の徹底、利害関係者への情報公開を進め、さらに社会問題や環境問題にも積極的に貢献していくべき、という考え方をいいます。
様々な企業不祥事が続発する中で強く意識されるようになってきた概念で、ワーク・ライフバランスやダイバーシティも、広い意味でのCSRにかわるものともいえるでしょう。
ただ、CSRはあくまでも企業の「責任」を問題とするものであり、企業の利益創出や経営メリットを追及する意味をも含むワーク・ライフバランスとはやや次元が異なる面も有しています。
以上をまとめると、単に家庭やプライベートを充実させる、ということにとどまらず、仕事での成果をあげるために「働き方の柔軟性を追求する」ということがワーク・ライフバランスの核心である、といえるでしょう。
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